既刊カタログ

シリーズ 東日本大震災とメンタルヘルス
兆しのなかをさまよう人々

タイトル
[シリーズ 東日本大震災とメンタルヘルス]
プロローグー福島県浜通り
「兆しのなかをさまよう人々」
地域活動支援センター・コーヒータイム 再開までを追う
収録時間 43分
商品仕様 DVD 1枚
価格 16,200円(税込) 本体価格 15,000円
JANコード 4562291260526

大震災からメンタルヘルスが、見えてくる。

 東日本大震災では、約25,000人の方々が死んだり行方不明になった。福島第一原発の事故では、5万人以上の人たちが放射能から逃れるために、家を捨て、避難生活を続けている。原発から20キロ圏内の町は、今やゴーストタウンと化した。
 街に生き、地域の人々とつながり、互いに支え合うことで、人は幸せを感じ、明日を生きる力を持つ。この災害は、その地域社会を根こそぎ奪った。
 精神科領域の疾患というのは、人から地域社会を遠ざける。精神障がい者は、地域の中で依って立つところを亡くし、社会と隔絶しやすい。しかし、最近は、地域も、障がい者本人も、変わりつつある。たくさんの精神障がい者が、街に住み、社会とつながって暮らしている。
 そこを襲ったのが、この大災害である。ひどく傷ついた地域の中で、人々のこころはどうなっていくのか。精神障がい者といわれる人たちは、これからの社会の中で、どのように生きていくのだろう。
 震災直後、私は、メンタルヘルスに関わる作品を手がける制作者として、この災害と復興を、メンタルヘルスの立場から記録しようと考えた。
 最初に立ったのは、福島県の浜通りだ。目にした光景は、がれきの山だった。そして、原発に追われた人たちがいた。
 この地域をテーマに制作した作品は、小さな地域活動支援センターの物語だ。原発から半径13kmのところにあったこのセンターは、その直後から閉鎖されたままだ。小さな、ささやかなセンターは、しかしそこに依っていた10数人の人たちにとって、地域社会へとつながった、窓だった。みんな、そのセンターに依って立つことによって社会とつながっていた。今回は、このセンターの再生の物語を作品にした。
 毎年、いろいろなところの物語を訪ねていこうと思う。福島、宮城、岩手の海岸線を辿りながら、震災の傷跡が徐々に癒えていく街の姿を見ていく。そして、そこにあるメンタルヘルスの課題を、皆さんに伝えよう。
 そして、メンタルヘルスの根本は、地域に有るということを、自分自身で確かめていこうと思う。

映像作家 中島太一

僕たちは、あの場所に何を置いてきたのだろう。
そして、何をとりに戻ろうとしているのだろう。

 2011年3月11日、東日本大震災は被災した人々から様々なものを奪い去りました。親しい友人だったり、先祖伝来の土地や家屋だったり、生活の基盤の職場だったり。
 福島県浪江町の精神障害者のための地域活動支援センター、コーヒータイムは、原発事故によってばらまかれた放射能汚染から逃れるため、浪江の町を追われました。彼らは、やっと手に入れた小さな"居場所"を、原発事故によって奪われたのです。そこでは、彼らの夢が育ち、希望が生まれかけていました。街はずれの小さなセンターに集っていた十数名は離ればなれになり、彼らが依って立つところは、どこにも無くなってしまいました。このビデオは、まずその夢や希望をとりに帰るシーンから始まります。
 そして、この原発事故によって、浜通地区の精神科医療はほぼ壊滅状態に陥りました。立ち入り禁止区域の病院からは、何百人という入院患者が圏外に搬送され、それを受け入れる病院側もまたその対応に追われました。
 臨時にひらかれた病院の精神科外来。他県からも医療関係者がチームをつくって被災地に応援にやってきました。被災地救援の動きは徐々にすすみました。
 震災から数ヶ月がたち、ようやく被災地に光が届き始めた頃、コーヒータイムに嬉しい知らせが届きました。浪江町役場のある二本松市でコーヒータイムを再開しないか、という打診が持ち込まれたのです。その知らせを聞くメンバーや家族たちの表情には、喜びとともに戸惑いも浮かんでいました。
 このビデオでは、震災とその直後の原発事故という惨事の中で、地域の精神科医療がどう対応したのか、地元の関係者にインタビューをしながら、コーヒータイム再建の道筋をたどります。

<DVD内容詳細>

チャプターリスト
1. コーヒータイムに向かう
2. 3月11日、何が起こったのか
3. コーヒータイムは、今
4. 活動再開への兆し

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製作・著作=株式会社中島映像教材出版


※各監修者の所属・肩書き等の表記は、製作当時のものです。

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